生産者物価6年来の大幅下落に、2月-3%

ドイツ連邦統計局が18日発表した2月の生産者物価指数は前年同月比で3.0%低下し、6年来(2010年2月以来)の大きな下落幅となった。エネルギーが9.4%減となり、足を強く引っ張った格好。エネルギーを除いたベースでは下げ幅が0.7%だった。

石油製品が18.2%減と大きく落ち込んだ。重油が51.0%、航空燃料のケロシンが46.1%、灯油が40.0%の幅でそれぞれ下落。軽油は18.6%減、ガソリンは9.8%減だった。

天然ガスも11.6%低下した。産業向けの下落幅が特に大きく、16.6%に達した。電力は9.7%減で、大口顧客向けは4.5%減だった。

中間財も2.2%下落した。金属は9.0%減で、圧延鋼は12.7%低下。非鉄金属も9.6%下がった。金属スクラップは低下率が29.0%に達した。

非耐久消費財は0.2%上昇した。食料品は0.2%減で、牛乳は1.9%、豚肉は4.2%の幅で下落。甘味系菓子と果物・野菜はそれぞれ4.2%、2.8%高くなった。

耐久消費財は1.4%増、投資財は0.7%増だった。

2月の生産者物価指数は前月比では0.5%減となり、7カ月連続で落ち込んだ。エネルギーは1.6%減で、エネルギーを除いたベースでは下落幅が0.1%だった。

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