欧州航空宇宙大手エアバス・グループ(蘭ライデン)は18日、防衛電子機器部門を米投資会社KKRに11億ユーロで売却することで合意したと発表した。推進する事業再編の一環で、2017年1-3月期の売却手続き完了を見込む。
エアバスは14年9月、欧州各国の防衛予算削減による経営環境悪化に対応するため、防衛宇宙部門エアバス・ディフェンス・アンド・スペースの再編計画を発表。世界市場で主導的な立場を保てるミサイル、軍用機、衛星事業に経営資源を集中し、他の事業を売却する方針を打ち出していた。
KKRに売却するのは、軍事用アビオニクス、オプトロニクス、センサーなどを手がけるドイツの子会社。事業移管を円滑に進めるため、エアバスは同社の少数株式を最長3年間にわたって保有し続ける。