ランクセス―合成ゴム合弁の本社はマーストリヒトに―

化学大手の独ランクセス(ケルン)は17日、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコと折半出資で設立する合成ゴムの合弁会社、アルランクセオの本社を蘭マーストリヒトに決定したと発表した。独禁当局の審査を経て4月1日付で立ち上げる予定。

ランクセスが同日発表した2015年12月期決算の営業利益(EBITDA、特別要因を除く)は前期比9.5%増の8億8,500万ユーロに拡大した。コスト削減や米ドル安がプラスに働いた格好。売上高は1.3%減の79億200万ユーロで、売上高営業利益率は前期の10.1%から11.2%に上昇した。純利益は前期(4,700万ユーロ)の3.5倍の1億6,500万ユーロへと拡大した。

12月末時点の純債務は約12億ユーロで、1年前に比べ1億2,500万ユーロ減少。2年前に比べると約30%圧縮された。

16年12月期はEBITDA(同)で8億6,000万~9億ユーロを見込む。合成ゴムの市場競争が厳しいため、大幅増益は期待できないとしている。

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