炭素製品大手の独SGLグループ(ヴィースバーデン)が3月23日発表した2015年12月期決算の純損失は2億9,500万ユーロの赤字となり、赤字幅は前期の2億4,700万ユーロから19.4%拡大した。黒鉛電極部門で減損損失とリストラ費用を計上したほか、航空機用の炭素繊維複合部品子会社の米HITCOの売却に伴い損失を出したことが響いた。
これらの特殊要因を除いた営業利益(EBIT)は3,260万ユーロで、前期の270万ユーロから12倍に拡大。売上高は1.0%減の13億2,290万ユーロで、売上高営業利益率は前期の0.2%から2.5%へと上昇した。
黒鉛電極の値下げ圧力が依然として強いことから、同社は16年12月期も売上高がやや減少すると予想。EBIT(特殊要因を除く)は大きく落ち込むとみている。純損益については赤字の大幅縮小を見込む。