マーレ―買収で2ケタ増収に―

自動車部品大手の独マーレ(シュツットガルト)が22日発表した2015年12月期決算の売上高は前期比15.5%増の114億8,600万ユーロと大きく拡大した。米競合デルファイ・オートモティブの熱システム部門と、国産電機を買収したことで水準が押し上げられた格好。ただ、買収は利益の押し下げ要因となり、営業利益(EBIT)は0.6%減の5億1,100万ユーロに縮小。売上高営業利益率は前期の5.2%から4.5%に低下した。買収の影響を除いたベースでは同利益率が5.8%だった。

純利益は56.2%減の1億2,200万ユーロへと大幅に落ち込んだ。買収のほか、税負担の増加と企業年金の引当金積み増しが響いた。

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