デンソー―独に画像認識技術開発の新会社―

デンソーは25日、画像認識技術を開発する新会社デンソーADASエンジニアリングサービスをドイツ南部のリンダウに設立すると発表した。安全分野の技術開発を強化する考え。同子会社の設立に伴い、スペイン企業フィコサ・インターナショナルとの合弁会社アダセンスへの出資を解消した。

デンソーは交通事故を減らすために安全分野の技術開発に注力。特に、自動運転・自動ブレーキといった先進安全システムと高度センシング技術の開発を強化している。今後は新会社と連携して画像認識を用いた自車周辺環境のセンシング技術の開発を強化し、自動運転・高度運転支援に活用していく。

アダセンスは2006年、オムロンの独子会社であるオムロン・オートモティブ・ドイチュラントの完全子会社として設立された企業で、09年にフィコサとの合弁に転換。オムロンが10年に資本を引き揚げた後はフィコサの完全子会社となったが、13年末にデンソーの出資を受けて再び合弁会社となった。デンソーは今回、同合弁の資本50%を手放し、出資を打ち切った。

新会社デンソーADASエンジニアリングサービスは5月に設立される予定。従業員数は18年時点で約40人となる見通し。所在地のリンダウはボーデン湖畔の都市で、アダセンスの所在地ヴァイセンスベルクに隣接している。

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