製薬・化学大手の独バイエル(レバークーゼン)が26日発表した2016年1-3月期(第1四半期)決算の営業利益(EBITDA、特別項目を除く)は前年同期比15.7%増の34億400万ユーロと大きく拡大した。全ての事業部門で増益を確保。特に医療用医薬品、動物薬部門および法的に分離した樹脂子会社コベストロ(旧マテリアルサイエンス)は2ケタ台の伸びを記録した。純利益は13.3%増の15億1,100万ユーロ、売上高は0.5%増の119億4,100万ユーロだった。
主力の医療用医薬品部門ではEBITDAが16.2%増の12億6,100万ユーロに拡大した。経口抗凝固薬「イグザレルト」と眼科薬「アイリーア」が好調で全体をけん引した格好。動物薬部門のEBITDAは19.6%増の1億2,200万ユーロだった。
市販薬部門は主要市場の米国でインフルエンザの流行が比較的小さかったことが響いて減収(2.3%減の15億2,000万ユーロ)となったものの、EBITDAは3.8%増の3億8,300万ユーロに拡大した。農業化学部門も値上げの効果で増益となった。