自動車リースにマイナス金利登場

欧州中央銀行(ECB)のマイナス金利(中銀預金金利)にヒントを得て、自動車のリース販売にマイナス金利を適用する動きが出ている。家具小売業界でもマイナス金利を売り物にする企業があり、こうした動きは今後、幅広い業界に広がりそうだ。

高級車大手のダイムラーは現在、Aクラスの一部モデルを対象としたリース販売に1.26%のマイナス金利を適用。SUV「GLA180」でも同マイナス0.45%の金利を設定している。金融子会社メルセデスベンツ・バンクの広報担当者は『南ドイツ新聞』に「個々のモデルや期間限定で行う一般的なマーケティングプログラムの枠内の割引だ」と説明した。

新車販売にマイナス金利を適用する動きは今のところないものの、トヨタ・ファイナンシャル・サービシズの独邦人(トヨタ・クレディトバンク)のクリスティアン・ルーベン社長は『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に同分野でも「考えられる」と明言した。

家具小売業界ではフーズ・パーフェクトが1.0%のマイナス金利で数週間前から販売キャンペーンを行っている。例えば2,400ユーロのソファーを月賦で購入した顧客は現金24ユーロを口座振り込みで受け取ることができる。

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