3月輸入物価5.9%低下、09年以来の大きな下落幅に

ドイツ連邦統計局が4月27日発表した3月の輸入物価指数は前年同月を5.9%下回り、09年10月以来の大きな下落幅となった。エネルギーが29.8%下がったことが最大の押し下げ要因で、エネルギーを除いたベースでは下げ幅が2.7%だった。

エネルギーでは原油と石油製品がそれぞれ33.8%、33.2%下落。電力(27.4%減)、天然ガス(23.1%減)、石炭(22.9%減)も大幅に下がった。

エネルギー以外では鉱石、金属の下げ幅が大きく、鉄鉱石は14.2%、非鉄金属鉱石は15.9%低下。銑鉄・鉄鋼・鉄合金は14.6%下がった。非鉄金属は14.5%減で、粗ニッケルとアルミニウム・アルム合金はそれぞれ35.0%、25.9%下落した。

食料品ではコーヒー生豆(12.6%減)と牛乳・乳製品(10.6%減)が2ケタ台の落ち込みとなり、穀物と豚肉も各9.8%、7.9%の幅で低下した。

3月の輸入物価指数は前月比では0.7%増となり、11カ月ぶりに上昇へと転じた。エネルギーが8.4%上昇。原油と石油製品は上げ幅がそれぞれ15.3%、8.4%に達した。天然ガスは3.0%増、電力は1.0%増。エネルギーを除いた輸入物価の変動率はプラス0.1%だった。

3月の輸出物価指数は前年同月比1.6%減となり、09年11月以来の大きな下落幅を記録した。低下は3カ月連続。前月比は0.2%増で、4カ月ぶりに上昇へと転じた。

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