電機大手の独シーメンスが会社の携帯端末と固定電話をともに利用する社員に固定電話が必要かどうかを問い合わせている。13日付『ヴェルト』紙が報じたもので、広報担当者は同紙に、重要なのは社員がどこでも柔軟に仕事ができることだと指摘。不要な固定電話の利用を止めることでコストを削減することも狙いだと回答した。
シーメンスは「ワン・フォン」という名で固定電話の削減に向けたプロジェクトを実施中。ドイツだけでなく、国外の従業員も対象としている。同紙によると、シーメンスの従業員は国内だけで11万4,000人に上り、そのうち約5万人がスマートフォンなどの携帯端末と自分専用の固定網電話を利用している。
これまでに独社員の約20%が「固定電話は不要」と回答しており、これだけで年に数百万ユーロのコスト削減が実現できるという。