電機業界受注、3月は12%減に

独電気電子工業会(ZVEI)が11日発表した独電機業界の3月の新規受注高は前年同月比12.0%減と大幅に落ち込んだ。今年はイースターの連休が3月に当たったほか、比較対象の2015年3月は大型受注が多かったという事情が背景にある。国内受注が19.5%減少。国外もユーロ圏が3.9%、ユーロ圏外が5.4%の幅で縮小した。

1~3月期の受注は前年同期を3.2%下回った。内訳は国内が5.8%減、ユーロ圏が0.2%減、ユーロ圏外が1.6%減だった。

3月の業界生産高は物価調整後の実質で前年同月から2.8%減少した。1~3月の累計は前年同期を0.4%上回っている。

3月の業界売上高は前年同月比1.9%減の157億ユーロに後退した。ユーロ圏が5.0%増の33億ユーロに拡大したものの、ユーロ圏外が7.3%減の49億ユーロに縮小。国内も0.5%減って75億ユーロとなった。1~3月の累計は前年同期比1.4%増の431億ユーロで、内訳は国内が3.3%増の208億ユーロ、ユーロ圏が3.7%増の88億ユーロ、ユーロ圏外が2.5%減の135億ユーロだった。

4月の業界景況感は4カ月ぶりに改善した。現状を「良い」と判断する企業は32%で、「悪い」の11%を21ポイント上回った。今後6カ月の見通しを「良い」とする回答も「悪い」を10ポイント上回り、前月の同4ポイントから差が広がった。また、今後3カ月間の生産計画を上方修正した企業は19%で、下方修正の5%を14ポイント上回った。

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