化学大手の独ヘンケル(デュッセルドルフ)が19日発表した2016年1-3月期(第1四半期)決算の売上高は前年同期比0.6%増の44億5,600万ユーロと小幅な伸びにとどまった。為替差損で伸び率が3.4ポイント押し下げられており、為替の影響と事業買収・売却を除いた実質ベースでは増収幅が2.9%だった。
営業利益(EBIT、調整済み)は6.2%増の7億5,100万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の16.0%から16.8%へと上昇した。株主帰属の純利益は11.7%増の4億7,000万ユーロだった。
実質売上成長率が最も大きかったのは洗剤部門で、4.7%に上った。ビューティケア部門は2.6%、接着剤部門は2.1%だった。
16年12月期は実質売上成長率で2~4%を見込む。売上高営業利益率は過去最高となった前期の16.2%から約16.5%に上昇すると予想している。