対独直接投資が大幅増加、新規進出では中国が1位に

独貿易・投資振興機関(GTAI)は20日、外国企業による対独直接投資プロジェクト件数が昨年は2,300件を超えたと発表した。進出、事業拡張、移転はそのうち1,900件強で、前年から約60%増加。過去最高を更新した。残りはドイツ企業を対象とするM&A(企業の吸収・合併)で、400件強だった。投資計画の総額は62億ユーロに上った。

対独進出プロジェクトを投資元国別でみると、最大は中国で260件に上った。これに米国が252件で続き、3位はスイス(203件)、4位は英国(127件)、5位はオランダ(105件)だった。対独進出の40%以上は欧州連合(EU)加盟国が占めた。

対独投資で昨年最も大きかった部門は企業・金融サービスで、全体の18%を占めた。2位は情報通信技術で15%だった。

ドイツには現在、外資系企業が約6万社ある。そのうち15%は同国で生産・研究活動を行っており、GTAIは産業・研究立地競争力の高さを反映したものだと強調した。外資系企業の投資残高は4,610億ユーロ強に上る。

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