10年物ドイツ国債、利回りが初のマイナスに

10年物ドイツ国債の利回りは14日、一時マイナス0.034%まで低下し、初めてマイナスの領域に入った。10年物国債の利回りがマイナスとなるのは主要7カ国(G7)では日本に次いで2カ国目。多くの国の中銀のゼロ金利ないしマイナス金利政策で資金運用が難しくなっているうえ、欧州中央銀行(ECB)が国債を市場で大量に買い入れていることから、リスクがほぼゼロに近いドイツ国債の需給がひっ迫した格好だ。

英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)の是非を問う国民投票を23日に控え市場の緊迫が高まっていることも反映されており、コメルツ銀行のエコノミストはロイター通信に「ブレグジット懸念がエスカレートすれば、10年物ドイツ国債の利回りは一段と下がる」との見方を示した。

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