独企業景況感が今月も改善、英EU離脱は調査に反映されず

Ifo経済研究所が24日発表した6月のドイツ企業景況感指数は前月を0.9ポイント上回る108.7となり、昨年11月以来の高水準を記録した。改善は2カ月連続で、景況感は良好だ。ただ、同指数算出のために実施した企業アンケート調査は欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国民投票(23日)以前に終了しており、「離脱確定」という投票結果が反映されていない。このため企業景況感は来月に悪化すると予想されている。

6月の企業景況感は今後6カ月の事業見通しを示す期待指数が1.4ポイント増の103.1と大きく上昇。現状判断指数も0.3ポイント増えて114.5となった。

業界別でみると、製造業は現状判断と期待指数がともに改善。今後の見通しを「良い」とする企業は5カ月ぶりに過半数に達した。受注はこれまでに引き続き堅調で、特に消費財メーカーが好調という。

卸売業では現状判断が2012年2月以来の高水準に達した。期待指数はやや落ち込んだ。小売業は両指数とも悪化したしたものの、依然として長年の平均を大幅に上回っている。

建設業の景況感指数は過去最高となった前月をさらに上回った。現状判断が極めて良好なため。期待指数はわずかに落ち込んだ。

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