ボッシュ―イスラエルに研究・技術オフィス開設―

自動車部品系の複合企業である独ボッシュ(シュツットガルト)は22日、イスラエル中部のテルアビブに研究・開発オフィスを開設したと発表した。同国は科学技術水準が高く、ハイテク起業も活発なことから、大学や研究機関、将来性の高いスタートアップ企業と協力関係を構築し、画期的な技術を速やかに取り込んでいく。同社が研究・開発オフィスを設置するのは米シリコンバレーに次いで2カ所目。

協力の対象となるのは人工知能(AI)の新技術である「深層学習(ディープラーニング)」、ロボット、サイバーセキュリティ、ネットワーク技術、「モノのインターネット(IoT)」の計5分野。スタートアップ企業に関しては有望株をいち早く見つけだし、ベンチャーキャピタル子会社ロバート・ボッシュ・ベンチャー・キャピタルのテルアビブ支店を通して資金を提供する。

イスラエルにはスタートアップ企業が1,000社以上あり、その大部分がテルアビブかその近郊に拠点を構えている。ボッシュのデナー社長は「人口比でみてイスラエルほど技術革新が盛んな国はない。また、テルアビブほど起業が多い都市はほとんどない」と断言した。

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