ドイツ連邦雇用庁(BA)が6月30日発表した同月の失業者数は前月を5万人下回る261万4,000人へと減少し、1991年以来の低水準となった。失業率は0.1ポイント減の5.9%で、ドイツ統一(90年10月)後の最低を記録。BAのフランクユルゲン・ヴァイゼ長官は社会保険に加入義務のある就労者の数が大きく増加し、求人需要も依然として旺盛だと指摘し、労働市場は堅調だとの見方を示した。失業者数は季節要因を加味した実質でも前月を6,000人下回った。
国際労働機関(ILO)基準の5月の失業者数は178万人で、失業率は同4.2%だった。
6月の求人件数は66万5,000件で、前年同月から9万3,000件増加。前月比でも実質4,000件拡大した。求人指数BA-Xは前月と同じ216だった。