ドイツテレコムとフラウンホーファー安全情報技術研究所(SIT)は6月29日、メールの送信者と受信者を除いて対話内容を判読できないようにする「エンドツーエンド暗号化ソフトウエア」の無料提供を開始した。ITが苦手なユーザーでも簡単に利用できるといい、メール傍受リスクの大幅な低下が期待されている。連邦内務省のクラウス・ヴィット事務次官は「暗号化立地としてのドイツの発展に大きく寄与する」として歓迎の意を示した。
テレコムとSITが立ち上げたサイト「フォルクスフェアシュリュッセルング(アドレス:www.volksverschluesselung.de)に接続してSITが開発したソフトをダウンロードして利用する。エンドツーエンド暗号化の複雑な手続きはすべて同ソフトが自動的に行う。テレコムは必要なインフラを提供する。
同ソフトは現時点でウインドウズ向けに限られるものの、macOS、iOS、アンドロイド、リナックス向けの投入も計画されている。