ドイツ銀が今年も米ストレステスト不合格に

米連邦準備理事会(FRB)は6月29日、米国で事業を展開する大手銀行を対象に実施したストレステスト(健全性審査)の第2弾の結果を発表した。計33行の31行が合格したものの、ドイツ銀行の現地子会社は昨年に引き続き不合格となった。西サンタンデール銀行の子会社は3年連続の不合格。

FRBのストレステストはリーマンショックを受けて2009年に導入されたもので、リスク加重資産に対する中核自己資本の割合を示す自己資本比率(ハードデータ)の審査(DFAST)と、リスク管理や内部チェックなどのソフトデータ審査(CCAR)の2部門からなる。

ドイツ銀の現地子会社ドイチェ・バンク・トラスト・コーポレーション(DBTC)はDFASTで合格したものの、CCARでは危機管理体制が依然として不十分だとして不合格となった。

DBTCは支払い決済と富裕層向け資産管理業務を手がける子会社。ドイツ銀は7月1日付で米国事業の統括会社DB USAを設立し、DBTCを統合した。

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