政府の最低賃金諮問委員会は6月29日、最低賃金を来年1月1日付で引き上げることを全会一致で決議した。現在の1時間当たり8.5ユーロから34セント増やして8.84ユーロとする。政府は同決議に沿った政令を速やかに制定する意向だ。
ドイツでは全国・全業界一律の最低賃金が2015年1月に導入された。同賃金の水準は国内の各種業界で取り決められる賃金協定をもとに2年ごとに見直されることになっている。
今回の決議を週40時間勤務の被用者に当てはめると、月当たりの支給額は現在の1,477ユーロから1,536ユーロへと上昇することになる。
同諮問委員会は労使の代表それぞれ3人(計6人)で構成される。