ラファージュホルシム―インド事業を部分売却―

スイスのセメント大手ラファージュホルシム(ラッパースヴィル・ヨナ)は11日、インド事業の一部を現地企業ニルマ(Nirma)に売却することで合意したと発表した。ラファージュホルシムは昨年7月、セメント販売で世界1位のホルシム(スイス)と2位ラファージュ(仏)が合併して設立した新会社。合併承認に際し一部事業の放出を当局から命じられていたことから、ニルマと売却契約を結んだ。

ラファージュがインドで展開してきた事業を約14億ドルで売却する。具体的にはセメント工場3カ所、粉砕工場2カ所を譲り渡す。取引の成立には現地の独禁当局であるインド競争委員会(CCI)の承認が必要。

ラファージュホルシムは今年、計35億スイスフラン相当の事業を売却する計画。すでに韓国とサウジアラビアの事業を放出しており、今回の取引により目標額の3分の2を達成することになる。売却益は債務の圧縮に充てる考えだ。

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