デュル―洗浄・表面加工機械子会社を中国企業に売却―

塗装機械大手の独デュル(ビーティヒハイム・ビッシンゲン)は8日、洗浄・表面加工機械子会社デュル・エコクリーンを中国の機械メーカー瀋陽藍英グループ(SBS)に売却することで合意したと発表した。エコクリーンは当該市場の世界最大手だが、市場規模が小さいうえ競争が激しく競争力を維持するためには多額の投資が必要となることから、デュルは戦略的なオプションを検討していた。年内の売却手続き完了を見込む。

エコクリーンの資本85%をSBSに譲渡する。エコクリーンの時価を約1億2,000万ユーロとして取引を行うため、85%は約1億ユーロに相当する。デュルの出資比率は15%へと下がる。

SBSは従業員数700人、売上高2億ユーロ強の中堅企業で、エコクリーンの買収により自動車産業向け事業を強化する考えだ。SBSは独DVSテクノロジー・グループとの合弁で変速機用の工作機械を製造していることから、エンジン・変速機向けの洗浄機械を手がけるエコクリーンの取得は事業の幅の拡大につながる。

エコクリーンは世界8カ国に計10の事業拠点を持つ。従業員数は約450人、売上高は約2億ユーロ。

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