中古車販売の仲介プラットフォーム大手オートスカウト24（ミュンヘン）は9日、スマホアプリを利用した迅速融資サービスを開始すると発表した。フィンテックのソラリスバンクと提携して車両の購入者に同サービスを提供していく。
スマートフォンを使ってオートスカウト24のプラットフォームで車両を購入する利用者は今後、専用アプリで1,000～1万5,000ユーロの融資を受けられるようになる。融資審査時間は数分。上限額は近い将来、引き上げられる予定だ。
ソラリスバンクはベルリンのスタートアップ企業で、3月に銀行免許を取得した。様々な金融サービスをモジュールの形で提供しており、顧客のネット企業は事業モデルに見合ったモジュールを選択して利用できる。オートスカウト24は欧州諸国で利用されていることから、ソラリスバンクは今回の提携で顧客基盤を大幅に拡大できると期待している。
オートスカウト24は融資サービスを希望する顧客のためにポストバンクのバナー広告をサイト内に置き、便宜を図ってきた。ポストバンクとの協力関係を今後も継続するかどうかを同社は明らかにしていない。ソラリスバンクのようなサービスが広がると、既存の銀行は消費者向け金融で苦戦を強いられることになりそうだ。