フォルクスワーゲン―ケニアで小型車生産へ―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は7日、ケニアで小型車「ポロ・ビボ」を生産すると発表した。ケニアは東アフリカ最大の経済規模を持ち市場の将来性が高いことから、現地生産に踏み切る。VWがアフリカで自動車を生産するのは南アフリカ、ナイジェリアに次いで3カ所目。

自動車輸入業者のDTボビーと共同でケニアでの現地生産を行う。首都ナイロビ近郊のティカにあるケニア・ヴィークル・マニュファクチャラーズ(KVM)の工場でポロ・ビボを2017年初頭からセミノックダウン生産する。年産台数は最大5,000台。ポロ・ビボはポロの旧モデルをベースとする車両で、現在は南アフリカで生産している。

VWはケニア生産の立ち上げに向けて従業員の研修センターを開設し、自動車生産に必要な知識や技術を習得させる。同センターでは将来的に、製造業全般を対象とする研修も実施し、現地人の就労チャンスを高めていく計画だ。ドイツ政府から支援を受ける。