自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは9日、ソフトウエア開発の独ダブルスラッシュ・ネットビジネスに40%出資することで合意したと発表した。ダブルスラッシュはZFのサプライヤーで、昨秋に戦略提携。ZFは今回の出資により特にコネクテッドカーの分野で事業を強化する考えだ。出資額は明らかにしていない。
ダブルスラッシュは1999年の設立で、本社をZFと同じ独南部のフリードリヒスハーフェンに置く。事業プロセスをデジタル化するソフトを開発しており、従業員数は約100人。2014年の売上高はおよそ1,000万ユーロだった。ミュンヘンにも拠点を持つ。
両社は昨秋、ソフト開発、ネット化製品とサービス、製品データ管理、エンタープライズ情報管理(EIM)の4分野で戦略提携した。特にZFの都市型スマートカーの実験車両「アドバンスド・アーバン・ビークル(AUV)」ではデータをリアルタイムで送信するダブルスラッシュの技術が大きな成果を上げたという。
ダブルスラッシュは今後も独立した企業として事業を展開する。