化学大手の独メルクは7日、本社所在地ダルムシュタットで有機EL材料工場の開所式を行った。同工場の開設により有機EL材料分野の競争力を強化。ディスプレー用化学材料市場で世界最大手の地位を一段と強化する。
約3,000万ユーロを投じて床面積3,600平方メートルの工場を建設した。これにより有機EL材料の生産能力を従来の5倍に拡大できるほか、有機ELディスプレー用の化学材料を2018年までに一手に供給できるようになるという。
メルクは液晶の世界最大手。有機EL材料分野でもトップメーカーの一角に食い込む考えだ。昨年5月には有機EL研究センターを韓国に開設した。
メルクはエプソンから、有機EL材料を溶解するインク化技術の供与を受けている。