ゲレスハイマー―実験用ガラス製品事業から撤退―

包装材大手の独ゲレスハイマー(デュッセルドルフ)は12日、同社と米チェイス・サイエンティフィック・グラスが実験用ガラス製品の合弁会社(キンブル・チェイス・ライフサイエンス・アンド・リサーチ・プロダクツ)を、投資会社デュラン・グループ傘下のワン・エクイティ・パートナーズに売却すると発表した。ゲレスハイマーは経営資源を製薬会社向け包装ソリューションに絞り込む戦略を打ち出していることから、同合弁から資本を引き揚げる。ゲレスハイマーとチェイス・サイエンティフィックはキンブル・チェイスを現金1億3,100万ドルで売却する。取引の成立には独禁当局の承認が必要。

ゲレスハイマーとチェイス・サイエンティフィックは2007年、実験用ガラス製品事業を持ち寄る形で同合弁を設立した。出資比率はそれぞれ51%、49%。

キンブル・チェイスは米テネシー州ロックウッドに本社を構え、同地と米ロチェスター、メキシコのケレタロ、独マイニンゲン、北京に工場を持つ。従業員数は760人で、昨年は1億70万ユーロを売り上げた。

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