AGC旭硝子は6日、バイオ医薬品製造受託業(CMO)大手の独バイオミーバを8月に完全子会社化したと発表した。ライフサイエンス分野の事業地域を拡大するとともに、提供サービスの拡充を進めていく。買収金額は明らかにしていない。
バイオミーバは独西南のハイデルベルグに拠点を置く企業で、微生物発現系を用いたバイオ医薬品の開発・製造受託サービスを欧州および他地域のユーザーに1993年から提供してきた。タンパク質医薬の高効率発現のためのプロセス開発、現行医薬品適正製造基準による培養、精製およびバルク充填に加え、分析試験、セルバンク構築などを主なサービスとしている。
AGC旭硝子は自社の大量生産能力とバイオミーバの開発技術を融合することで、プロセス開発から商業生産向け原薬供給までの幅広いサービスを提供する、グローバル・バイオCMOへと発展する。大きなシナジー効果を見込んでいる。