ドイツ鉄道―長距離バス事業を縮小―

ドイツ鉄道(DB、ベルリン)は16日、これまで2ブランドで展開してきた長距離路線バス事業を来年1月から1ブランドに絞り込むと発表した。厳しい市場環境を踏まえた措置で、事業を大幅に縮小する。

DBはこれまで長距離バス事業をICブスとベルリン・リーニエン・ブス(BLB)の2ブランドで展開してきた。来年からはICブスに集約する。ICブスではDBの長距離鉄道を補完する形でサービスを提供し、独自色を打ち出す考えだ。

ドイツの長距離路線バス市場は法律の規定により2012年までDBが独占してきた。13年に自由化されると、多くの企業が参入。激しい価格競争が繰り広げられ、大半が撤退した。

最大手のフリックスブスが圧倒的な強さをみせており、同社はドイツポストの長距離バス事業(ポストブス)を11月1日付で買収すると、市場シェアを71%から80%に拡大する見通しだ。DBが事業を縮小すると、さらに90%に拡大するとみられている。

上部へスクロール