ドイツ交通省は27日、次世代移動通信(5G)網の構築に向けた戦略「5Gへの5つの取り組み(5 Schritte zu 5G)」を発表した。車車間・路車間通信(V2X)を利用した自動運転や、つながる工場(インダストリー4.0)、遠隔治療など情報通信技術を活用した医療サービス(Eヘルス)を実現するためにはリアルタイムでデータを送受信できる5Gインフラの構築が不可欠なため、政府のイニシアチブで実現を加速する。アレクサンダー・ドブリント交通相は「5Gはネットワーク時代のカギを握る技術だ」と述べ、全国を網羅する5G通信網を世界に先駆けて作り上げる考えを示した。
その実現に向けた5つの取り組みは◇5G用の周波数帯を商業利用するための枠組みを2018年までに策定する◇通信業界と通信網を利用する業界が対話するフォーラムを開設する◇5Gの研究◇5Gの実用化プロジェクト◇インフラ構築を支援し、25年までにすべての幹線道路と20以上の大都市で5Gを利用できるようにする――からなる。