IoTでボッシュとSAPが技術提携

自動車部品大手のボッシュとソフトウエア大手のSAPは21日、モノのインターネット(IoT)の分野で戦略提携の趣意書に署名したと発表した。SAPのベルント・ロイカート取締役(製品・イノベーション担当)は、幅広い顧客の支持が得られるソリューションを作り出すためにはIoT分野の企業がそれぞれ強みに特化したうえで力を合わせることが必要だと提携の意義を強調。ボッシュのフォルマー・デナー社長は「ネットワーク産業が持つ大きなポテンシャルを引き出すために国際的な企業はオープンスタンダードを用いてこれまでよりも緊密に協業しなければならない」と明言した。

具体的にはボッシュのIoTクラウドで企業顧客がSAPの高速インメモリデータベース「HANA」を利用できるようにし、巨大なデータをリアルタイムで処理できるようにする。両社はまた、ソフトとクラウド分野のノウハウを密接に連携させ、様々な機器や部品がネットワークでつながるようにする考えだ。

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