独電気電子工業会(ZVEI)が23日発表した独業界の7月の輸出高は138億ユーロとなり、前年同月比で6.6%減少した。減少はおよそ3年ぶり。今年7月は営業日数が少なかったほか、工場の夏季休業が多かったという事情があり、新規受注、生産高、売上高も落ち込んでいる。
輸出の減少幅が大きかったのは欧州域外向けで、12.1%減の51億ユーロへと落ち込んだ。南アフリカ(22.6%減の1億1,900万ユーロ)、メキシコ(19.4%減の1億3,800万ユーロ)、韓国(11.8%減の1億8,900万ユーロ)、香港(11.8%減の1億3,800万ユーロ)は2ケタ台の減少を記録。米国と中国もそれぞれ8.9%減の13億ユーロ、4.6%減の13億ユーロに落ち込んだ。台湾は33.2%増の1億7,900万ユーロと急拡大し、ブラジルも7.3%増の1億2,900万ユーロに拡大した。
欧州向けは3.9%減の87億ユーロだった。ロシア(16.3%減の2億1,400万ユーロ)、スイス(13.8%減の4億9,000万ユーロ)、スペイン(12.8%減の4億2,900万ユーロ)は2ケタ減で、ポーランド(9.1%減の5億9,500万ユーロ)、フランス(3.9%減の8億9,900万ユーロ)、チェコ(2.7%減の5億2,500万ユーロ)も振るわなかった。伸び率が大きかったのはポルトガルと英国で、それぞれ12.8%増の1億700万ユーロ、8.7%増の8億7,700万ユーロに拡大。イタリアも1.7%増えて7億300万ユーロとなった。
1~7月の輸出高は1,022億ユーロで、前年同期を2.4%上回った。欧州向けが4.2%増の644億ユーロに拡大。欧州域外向けは0.3%減って378億ユーロとなった。