市場調査大手GfKが9月28日発表したドイツ消費者景況感指数の10月向け予測値は10.0となり、9月の確定値(10.2)から0.2ポイント低下した。同指数の悪化は2カ月ぶり。景気の減速見通しが響いたもようだ。数値自体は極めて高い水準を保っており、消費者景況感に陰りは出ていない。
景気の見通しに関する9月の指数(10月向け予測値の算出基準の1つ)は前月の8.6から6.8へと1.8ポイント落ち込んだ。同指数の低下は3カ月連続。独・欧州の成長率予測を引き下げる動きや英国の欧州連合(EU)離脱決定、テロリスクの高まりが反映されたとみられる。
所得の見通しに関する9月の指数(同)も前月58.3から52.6へと5.7ポイント低下した。同指数は昨年11月からアップダウンを繰り返している。高額商品の購入意欲に関する9月の指数(同)は前月57.3から53.3へと4.0ポイント落ち込んだ。両指数とも水準自体はこれまで同様、極めて高い。