家電販売大手がロボットによる宅配開始

流通大手メトロ傘下の家電販売チェーン、メディア・マルクトは9月29日、自動運転ロボットによる配達のパイロットプロジェクトを開始した。同日配達サービスの幅を広げることが狙いで、試験導入の成果をもとに本格導入の可能性を模索していく。ドイツの小売業界で配達ロボットを投入するのは同社が初めて。

スタートアップ企業の英スターシップ・テクノロジーズが開発したロボットを用いて、デュッセルドルフのグラーフェンタール地区にある店舗で同プロジェクトを実施する。同ロボットは6輪で、歩行程度のスピードで歩道を走行。カメラと超音波センサーで障害物を認知し、必要に応じて停止する。商品収納ボックスを備えており、最大10キログラムの荷物を運搬できる。

顧客はオンラインで注文する際に住所と携帯電話の番号を入力。ロボットが配達先に到着するとその旨を伝える連絡とコード番号がケータイに入る。顧客はコード番号を入力して収納ボックスのふたを開け、注文した商品を受け取る。商品は注文後30分~3時間で届けられる。

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