ユニパー―コスト4億ユーロ圧縮へ―

独エーオンから分離する形で設立された在来型発電大手のユニパー(デュッセルドルフ)は22日の決算発表で、事業コストを2018年末までに約4億ユーロ圧縮する計画を明らかにした。同社は再生可能エネルギー電力の優遇政策など厳しい事業環境に置かれており、コスト削減は避けられない状況。不採算の発電所を閉鎖するほか、管理部門の人員整理や調達・IT費用の削減を通して支出を減らしていく。

2016年1-9月期の純損益は42億ユーロの赤字となった。大型発電所の減損処理が響いた格好。

本業のもうけを示す営業利益(EBITDA、調整済み)は前年同期比53.9%増の18億2,200万ユーロへと拡大した。露ガスプロムからの調達条件を有利な方向に変更したことが大幅増益につながった。売上高は26.4%減の479億9,700万ユーロだった。

16年12月期はEBITDA(調整済み)で19億~22億ユーロを見込む。

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