独電気電子工業会(ZVEI)が8日発表した独業界の10月の新規受注高は前年同月比4.2%減と大きく落ち込んだ。ユーロ圏(ドイツを除く)からの受注17.1%減少して足を強く引っ張った格好。国内も2.1%低下した。ユーロ圏外は1.6%増だった。
1~10月の累計も前年同期を1.3%下回った。ユーロ圏外が2.7%縮小。ユーロ圏と国内もそれぞれ0.8%、0.4%落ち込んだ。
10月の業界生産高(物価調整値)は前年同月を5.3%下回った。1~10月の累計は前年同期比1.0%増だった。
10月の業界売上高(名目)は145億ユーロで、前年同月から6.0%減少した。国内が9.5%減の71億ユーロに後退。ユーロ圏も5.9%減の27億ユーロと振るわなかった。ユーロ圏外は0.7%減の47億ユーロだった。
1~10月の売上高は1,462億ユーロで、前年同期を0.5%上回った。内訳はユーロ圏外が1.1%増の476億ユーロ、国内が0.5%増の711億ユーロ、ユーロ圏が1.0%減の275億ユーロ。
11月の業界景況感は現状判断がやや悪化、今後の見通しがやや改善で、総合では変化がなかった。11月の業界企業アンケートでは生産高を今後「拡大する」との回答が19%に上り、「縮小する」の6%を13ポイント上回った。