太陽電池大手のソーラーワールド(ボン)は12日、独東部のフライベルクにあるソーラーウエハー工場に千万ユーロのケタ台の投資を行うと発表した。生産コストを引き下げるとともに、これまでよりも高い品質の製品を製造できるようにし、低価格を武器とする中国勢に対抗する考えだ。
スイス企業マイヤー・ブルガー(Meyer Burger)製の最新のダイヤモンドワイヤーソーを投入する。ダイヤモンドワイヤーソーはダイヤモンドチップを埋め込んだワイヤーを対象物に巻き付けて切断する機械。マイヤー・ブルガーの同切断機を用いると、生産効率と歩留まりが高まるほか、高品質なソーラーウエハーを製造できるという。
ソーラーワールドはフライベルク工場で生産したソーラーウエハーを用いて太陽電池セルを製造している。性能が高いソーラーウエハーを用いると、セルの発電効率が高まり、発電コストの低下につながることから、同社は競争力を向上させることができる。