インターネットで商品を購入する前に他の顧客などが行った評価を参考にする消費者はネットショップ利用者全体の65%を占めることが、情報通信業界連盟(Bitkom)の消費者アンケート調査で分かった。「評価情報のない商品は信用しがたい」との回答も39%と少なくない。ネット上の商品は直接手に取って吟味することができないため、信頼のおける評価があることは購入決定の重要な要因となっている。
購入前に参考にするとの回答が最も多かったのは価格比較サイトで51%に上った。これに友人・家族・同僚の意見(50%)、販売事業者(49%)、テレビやプリントメディアなどの商品テストレポート(42%)が続いた。
年齢別でみると、14~29歳の若年層では「他の顧客などの評価を参考にする」との回答が75%に達した。65歳以上の高齢者は同52%だった。
一方、そうした評価は「販売事業者がねつ造している可能性があるため信頼できず、利用しない」との回答は19%だった。65歳以上では25%に上っている。Bitkomのベルンハルト・ローレーダー専務理事は「商品評価がねつ造でなく正しい情報であることはネットショップ事業者の最優先事項でなければならない」と明言。ねつ造された評価を見分けるソフトウエアの利用などを促した。