ナブテスコは1月31日、自動車部品製造の独オバロ(OVALO)を独投資会社インターグローバル・インダストリーホールディングから完全買収することで合意したと発表した。欧州事業を強化するとともに製品のシステム化・メカトロニクス化を加速する考え。取引金額は8,200万ユーロ。2月末の買収手続き完了を見込む。
オバロは自動車メーカーに製品を直接供給するティア1のサプライヤーで、シャシー・システム、エンジン・システム用の部品を製造している。従業員数は105人。昨年は約2,000万ユーロを売り上げた。
ナブテスコはオバロを同子会社のアドコス(adcos)を含めて取得する。オバロが持つモーター、コントロールユニット一体製品の開発能力を活用して自社製品のシステム化・メカトロニクス化を推進。部品単体でなくトータルソリューションの提供を求める自動車メーカーの要請に応えていく。オバル社の拠点に欧州開発・生産拠点を設立することも検討する考えだ。