不正3リットル車で顧客代表とVWが最終和解合意

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は1日、VWグループのディーゼル車の排ガス不正操作問題に絡んで、3リットル車を保有する米国の顧客代表、当局と最終的な和解合意に達したと発表した。12月下旬の基本合意をベースとした内容で、同社は不正車両の買い戻しとリコールに約12億ドルを計上することになる。2リットルエンジン車をめぐる問題ではすでに和解が裁判所から承認されており、今回の合意が裁判所に承認されれば同国における排ガス不正の民事訴訟は決着することになる。

今回の合意は3リットルTDI-V6ディーゼルエンジンを搭載するアウディ、ポルシェ、VWブランドの計7万8,000台を対象としたもの。このうち2009年式~2012年式の計2万台はVWがすべて買い戻し、2013年式~2016年式のモデル5万8,000台はリコール(無料の回収・修理)で対応する。

リコール計画に対しては当局の承認を得る必要がある。仮に承認されない場合、VWは2013年式以降のモデルも買い戻さなければならなくなり、費用は12億ドルから40億ドル以上へと膨らむことになる。

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