ミュンヘン再保険―3年連続で純利益減少―

再保険世界最大手の独ミュンヘン再保険が7日発表した2016年12月期暫定決算の純利益は26億ユーロとなり、前期の31億ユーロから16%減少した。減益は3期連続。自然災害向け保険金の増加や再保険部門での保険料下落、元受子会社エルゴの再編が響いた格好。保険料収入は3%減の489億ユーロ、営業利益は17%減の40億ユーロだった。

保険業界を取り巻く環境は厳しく、イェルク・シュナイダー取締役(財務担当)は17年12月期も純利益が減少する可能性を排除しなかった。歴史的な低金利と再保険の保険料低下が今後も業績の足かせとなる見通しだ。

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