ドイツ連邦統計局が20日発表した1月の生産者物価指数は前年同月比2.4%増となり、2012年3月以来(4年10カ月ぶり)の大きな伸びを記録した。同物価の上昇は3カ月連続。エネルギーがプラス4.0%となり全体を強く押し上げた格好で、エネルギーを除いた生産者物価はプラス1.8%だった。
エネルギーでは石油製品の上げ幅が19.7%と大きかった。暖房用灯油は同55.2%で、軽油とガソリンもそれぞれ20.9%、11.5%に上った。
電力の上昇率は6.5%で、特別契約顧客向けは7.9%だった。
天然ガスは7.8%低下した。産業向けは下落幅が3.7%と比較的小さい。
中間財は2.4%高くなった。金属が10.2%上昇、圧延鋼は上げ幅が13.9%に達した。また化学基礎原料はプラス1.6%となり、3年10カ月ぶりに上昇へと転じた。飼料と穀物粉はそれぞれ4.0%、5.5%下落した。
非耐久消費財は2.2%高くなった。食料品は3.3%上昇。バターと砂糖は上げ幅がそれぞれ41.8%、11.6%に達した。
耐久消費財は1.0%増で、投資財も0.9%上昇した。
1月の生産者物価は前月比でもプラス0.7%となった。エネルギーが1.1%上昇。エネルギーを除いたベースではプラス0.6%だった。
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