独情報通信技術(ICT)業界でITセキュリティが最も重要なテーマと考えられていることが、情報通信業界連盟(Bitkom)の業界企業アンケート調査で分かった。Bitkomのベルンハルト・ローレーダー専務理事は、デジタル化の進展に伴い自動車、医療機器、機械などがネットワーク化する一方で、ハッカー攻撃の手口が巧妙になっていると指摘。モノのインターネット(IoT)を普及させるためにはITセュリティの高度化が必要不可欠だと述べた。ウイルス対策ソフトやファイアウォールなど一般的なツールだけではリスクに対応できないとしている。
BitkomはICT企業を対象に毎年、重要な技術・市場トレンドは何かを質問している。今年のアンケートでは「ITセュリティ」との回答が67%に達した。2位は「クラウド・コンピューティング」で60%。IoTは55%に上り、昨年の5位から3位へと上昇した。また、人工知能は昨年の23位から9位へと大幅にランクアップし、初めてトップテンに入った。