特殊化学大手のエボニック(エッセン)が2日発表した2016年12月期の営業利益(EBITDA、調整済み)は前期比12%減の21億6,500万ユーロへと落ち込んだ。比較対象の15年12月期は飼料用タンパク質事業が好調で全体が押し上げられており、その反動が出た格好。出荷価格の低下が響いて販売増にもかかわらず売上高も6%減の127億3,200万ユーロへと後退した。純利益は15%減の8億4,400万ユーロだった。
飼料用添加物や化粧品・洗剤用原料を手がけるニュートリション&ケア部門が不振で、売上高は12%減の43億1,600万ユーロ、EBITDA(同)は30%減の10億600万ユーロにそれぞれ縮小した。
17年12月期は増収増益を見込む。米エアー・プロダクツの特殊添加剤事業と米JMフーバーのシリカ事業を買収したことがプラスに働く見通しで、EBITDA(同)は22億~24億ユーロに拡大するとみている。