建築許可が急増、17年来の高水準に

ドイツ連邦統計局が16日発表した2016年の建築許可件数(増改築を含む)は前年比21.6%増の37万5,385件となり、17年来(1999年以来)の高水準を記録した。堅調な雇用情勢と低金利のほか、移民・難民の急増で住宅需要が拡大していることが大きい。需要は大都市部がけん引している。

新築住宅の許可件数は31万6,588件で、19.8%増加した。難民施設の不足を背景に寮が109.7%増の2万5,018件と急拡大。2世帯と3世帯以上の集合住宅も2ケタ台の高い伸びとなった。寮を除いた住宅の増加幅は15.5%だった。

住居以外の建築物(新築)は6,483件で、73.5%増加した。同部門で容積ベースの増加率が最も大きかったのは病院、リハビリ・介護・保養・クア施設、刑務所、青少年施設など「アンシュタルツゲボイデ(Anstaltsgebaeude)」というカテゴリーに分類される建物で、71.2%増の792万7,000立方メートルに拡大。公共施設(29.8%増の2,032万1,000平方メートル)、小売店などの流通施設(同28.6%増の2,010万2,000立方メートル)、オフィスビル(27.5%増の1,767万5,000平方メートル)、工場・作業施設(21.7%増の4,306万1,000立方メートル)、ホテル・飲食店(14.5%増の423万3,000立方メートル)も大きく伸びた。

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