ロイヤルバンク・オブ・スコットランド―ドイツなどに業務移管―

英大手銀行ロイヤルバンク・オブ・スコットランド(RBS)のハワード・デイビス会長は22日、これまでロンドンで展開してきた業務の一部を独フランクフルトや仏パリなど欧州の他の拠点に移管する見通しを明らかにした。英国が欧州連合(EU)から離脱すると、EU域内の業務を英国で実施することができなくなるため。英国以外の欧州にはロンドンに匹敵する卓越した金融センターがないことから、移管先は1つの拠点でなく複数の拠点に分散されるとしている。

EUでは金融や保険会社などが加盟国のうち1カ国で認可を取得すれば、域内全域で活動することができる「パスポート制度」が導入されている。英国がEUから離脱すると、同国に拠点を置く企業はこの制度を利用できなくなる可能性が高い。

上部へスクロール