バイエル―業績見通し引き上げ、素材好調で―

製薬・化学大手の独バイエル(レバークーゼン)は4月27日の決算発表で2017年12月期の業績予測を引き上げた。素材子会社コベストロが好調なためで、売上高を従来予測の490億ユーロ以上(前期比で1ケタ台前半~半ばの増加率)から約510億ユーロ(同1ケタ台半ば~後半の増加率)へと上方修正。営業利益(EBITDA、特別項目を除く)も「1ケタ台半ばの伸び」から「10%未満の伸び」へと引き上げた。

17年1-3月期(第1四半期)のEBITDA(同)は前年同期比14.9%増の38億9,300万ユーロへと拡大した。販売増と値上げの効果でコベストロが66.5%増の8億3,900万ユーロと大きく伸びて全体をけん引。医療用医薬品、市販薬、動物薬部門も2ケタ台の伸びを確保した。農業化学部門は2.4%増と小幅な伸びにとどまった。

売上高は11.7%増の132億4,400万ユーロ、純利益は37.9%増の20億8,300万ユーロだった。

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