印刷機械大手の独ハイデルベルガー・ドルックマシーネンが5日発表した2017年3月期暫定決算の税引き後利益は前期比29%増の3,600万ユーロへと拡大し、2期連続で黒字となった。最終四半期の1~3月に同4,600万ユーロを計上し、黒字を確保した格好。ライナー・フンツデルファー社長は「さらなる発展の強固な土台を築いた」と述べ、今後は収益力の拡大に向けて「顧客ニーズに照準を合わせたデジタル企業」へと成長していく意向を表明した。
営業利益(EBITDA、特別項目を除く)は5%減の1億7,900万ユーロに落ち込んだ。比較対象の16年3月期は消耗品・サービス販売事業者のプリンティング・システムズ・グループ(PSG)を買収した効果で水準が1,900万ユーロ押し上げられており、それを除いた実質ベースでは増益を確保した。売上高営業利益率は7.1%で、前期の6.8%(PSGを除いたベース)から0.3ポイント上昇した。
売上高は0.4%増の25億2,400万ユーロと小幅な伸びにとどまった。