独銀2位のコメルツ銀行(フランクフルト)が9日発表した2017年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は前年同期比28.4%増の2億1,700万ユーロへと大きく拡大した。リテールと企業顧客部門はともに営業減益となったものの、不良資産部門ACRで管理する公債で評価益1億1,500万ユーロを計上したことから増益となった。営業利益は11.3%増の3億1,400万ユーロだった。
貸倒引当金は38.1%増の1億9,500万ユーロへと膨らんだ。造船融資分野で計上額が増えたことが響いた。
3月末時点の狭義の中核自己資本比率(CET1比率)は12.5%で、前期末(12月末)の12.3%から0.2ポイント向上した。