電機業界が好調、1-3月期受注10%増に

独電気電子工業会(ZVEI)が10日発表した独電機業界の1-3月期の新規受注高は前年同期比10.2%増と大幅に伸びた。ユーロ圏(ドイツを除く)からの受注が16.2%増加。国内も11.1%増と2ケタ台の伸びを記録した。ユーロ圏外は5.3%増だった。

3月の新規受注高は前年同月比で17.0%増加した。比較対象の2016年3月に比べ営業日数が2日多かったことが大きい。ユーロ圏は30.7%増と特に伸び率が大きかった。

物価調整後の生産高は3月が前年同月比11.7%増、1-3月期が前年同期比7.3%増だった。業界企業を対象に4月に実施したアンケート調査では今後3カ月間に生産高を「増やす」との回答が33%に達し、「減らす」の7%を大きく上回った。

1~3月の業界売上高は458億ユーロで、前年同期から8.4%増加した。ユーロ圏外が13.1%増の152億ユーロと全体をけん引。ユーロ圏は7.0%増の88億ユーロ、国内は5.6%増の218億ユーロだった。

3月の業界売上高は前年同月比12.5%増の174億ユーロに拡大した。ユーロ圏外が18.4%増の58億ユーロ、ユーロ圏が10.7%増の34億ユーロ、国内が9.1%増の82億ユーロだった。

4月の業界景況感指数はドイツ統一後の最高を記録した。現状判断指数が特に大きく改善。今後の見通しを示す期待指数も緩やかに上昇した。

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